こんにちは、だっちーです。
前回の記事に続き、ブロックチェーン×エネルギーの事業をしている会社を紹介していきます。
前回の記事はこちらです。
Contents
Energy Web Foundation(エネルギー・ウェブ・ファウンデーション)

EWFは、エネルギー業界におけるブロックチェーンの実用化推進のためにアメリカで立ち上げられた組織です。
EWFでは、ブロックチェーンは、21世紀の電力網には欠かせない要素のひとつとして捉えています。ブロックチェーンにより次の3つを実現できると考えています。
- ブロックチェーンによる取引コストを削減
- 再生可能エネルギーのさらなる普及と電力の安定供給
- 高い費用対効果を実現する仕組みへの移行を加速化
業界標準となるブロックチェーンを確立することで、そのポテンシャルを十分に引き出すことを目指しています。
Grid Singularity(グリッド・シンギュラリティ)

グリッド・シンギュラリティは2016年に創業されたエネルギーとブロックチェーンに特化したオーストラリアのベンチャー企業です。
アメリカのエネルギー調査団体とともに、EWFを創設し、電力取引や送配電機器のモニタリング、グリーン電力証明などに関するアプリを開発しています。
Endesa(エンデサ)

エンデサはスペインの大手電力会社です。
2017年、「ブロックチェーンラボ」という企画を実施しました。世界各国の応募から選ばれた、ブロックチェーンを活用したピアツーピアサービス・エネルギー認証・EVに関する案について、今後も継続して取り組むとしています。
Wanxiang(ワンシャン)

ワンシャンは中国の大手自動車部品メーカーです。
Wanxiang Blockchain LabsやWanxiang Acceleratorなど、ブロックチェーンに関する多数の組織を傘下に持っています。
中国最大のブロックチェーン推進企業であり、イーサリアムブロックチェーンを活用した、オープンソースプラットフォームを提供しています。
ワンシャンは、浙江省の省都・杭州市でスマートシティ計画を発表しました。スマートシティ構築に向けて5年間で2000億元(約3.2兆円)の投資予定です。
Energy Blockchain Labs(エネルギー・ブロックチェーン・ラボ)

エネルギー・ブロックチェーン・ラボは2016年に設立された中国の企業です。世界初となるブロックチェーンを活用した炭素資産管理のためのプラットフォームを開発しました。
IBMと連携し、基盤にはHyperledger Fabricを使用していて、製品のライフサイクル管理のプラットフォームで、炭素資産管理の報告および検証プロセスに適用することができます。
このブロックチェーンベースのプラットフォームにより、炭素開発の経済的支出を大幅に削減することが可能です。
中国の排出権取引市場にフォーカスして開発されていますが、今後は他の地域の炭素取引市場にも導入することを目指しています。
ElectriCChain(エレクトリックチェーン)

エレクトリックチェーンは、2014年にアンドラ公国で創業されました。世界各国に設置された700万基の太陽光発電設備から、気象データを収集し、局地的な気象監視や大気汚染モニタリングなどの研究に役立てることも目指しています。
太陽光発電のデータは、ブロックチェーンを使って公開・共有しています。
大手企業や有名大学などの科学者と協力しています。
まとめ
以上、1つの会社で提供できるサービスや、複数のエネルギー会社が集まりブロックチェーンに関しての基礎研究を起こっている事例を紹介しました。
ブロックチェーン×エネルギービジネスについての詳細はこちらの本に載っています。